寄生植物『ヤセウツボ』

今回は変わった植物をご紹介したいと思います。
みなさんは『ヤセウツボ』を見たことはありますでしょうか。
ウツボとはいっても海にいるウツボとは違います。名前にウツボと付いていますが、植物です。(矢を入れる武具に似ていることからこの名前がついています)

ただし、普通の植物とは違い、光合成をしません。
では、どうやって養分を得ているのか疑問に思われるかもしれません。
この植物は寄生植物で、なんと他の植物から養分を吸収して生きています。植物のイメージが変わってしまいますね。寄生植物としてはヤドリギなどが有名ですが、ヤドリギは光合成もしているので細かく分けると半寄生植物というグループにわけられます。ヤセウツボは光合成をしないので完全な寄生植物です。

写真を撮影した場所では、一緒にマメ科の植物(ムラサキツメクサ)も生えており、どうやらこのムラサキツメクサに寄生しているようです。寄生される方は迷惑ですね・・・。ほかにもキク科やセリ科などの植物にも寄生するようです。

ヤセウツボは地中海沿岸に元々生えている外来生物ですが、日本にも同じ仲間の植物が生えており、山にはヤマウツボ、海岸にはハマウツボが生育しています。
寄生植物は他にもたくさん知られていますので、植物同士の奇妙な関係を観察してみてはいかがでしょうか。

参考:「国立研究開発法人 国立環境研究所 侵入生物データベース」(閲覧日:2026年5月8日)
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80370.html

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